商店街と住宅が入り混じった中にひっそりとたたずむ二宮神社。この神社には天穂忍耳尊(あめのおしほみみのみこと)を主神として宇迦之御霊、応神天皇が合わせまつられています。
二宮神社は葺合地区の産土神(うぶすな‐がみ=生れた土地の守り神。近世以後、氏神・鎮守の神と同義になる。)で明治時代の中ごろ葺合旧七ヵ村の神社を合祀し総氏神としましたが後に元にもどしたそうです。
社伝によると、大昔、生田神社が布引の砂山(いさごやま)にまつられていたとき、大水で砂山がくずれたので神主の刀弥七太夫(とねしちだゆう)
がご神体を背負って一時この地に避難しました。
その縁で、後に生田神社の神様を守る「裔神八社」の一つをここにまつったのが起源だそうです。境内にある「御幸石」は七太夫が避難した際に、自分の家の庭石の上にご神体を安置したことから名付けられたようです。
写真 中央区役所提供
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